Pumpポンプ編

機器の寿命延長によるコスト削減

ポンプの劣化と運転効率

時間と共に劣化したポンプは、エネルギーが設計通りの効率で有効に消費されてるとは限りません。
接液部(ケーシングやインペラー等)が薬品による腐食または異物による摩耗で運転効率が低下している可能性があります。

ポンプの劣化と運転効率の図

問題点

長年の間使用しているポンプのケーシングとインペラーが摩耗し、設計値に比べポンプの能力が低下している。接液部品を新品に交換するか、または新規にポンプを買い替える案があるが、納期とコストが掛かるのが問題であった。

改善の鍵

金属補修剤を使用すれば、薬品による浸食や異物により摩耗した接液部品を再生する事が可能になります。新規に購入する場合に比べ、短期間・低コストで機器を復旧することが可能です。セラミックによる再生と、滑らかなコーティングによる金属表面摩擦係数の低下により、ポンプの運転効率を復旧させ寿命を延長させることが可能です。下記は改善の一例です。

ライフサイクルコスト(LCC)分析の図

LCC = Cic+Cin+Ce+Co+Cm+Cs+Cenv+Cd

  • Cic = 初期投資コスト、購買価格
  • Cin = 取り付け、試運転コスト(トレーニングを含む)
  • Ce = エネルギーコスト(システム操業のコスト)
  • Co = 操業コスト(通常システム管理の労働コスト)
  • Cm = メンテナンスと補修コスト(定修)
  • Cs = ダウンタイムコスト(生産ロス)
  • Cenv = 環境コスト
  • Cd = 解体、廃棄コスト(復旧、補助サービスの廃棄)

摩耗したケーシング内面/コーティングで再生した内面

リン鉱山浚渫作業用ポンプで、流体内に研磨性の異物が多く含まれる。短期間でゴムライニングが剥がれ、ケーシング金属表面は使用と共に酷く劣化していた。
下地処理を施した後、ARC890で劣化した凹凸表面を再生し、ARC855でコーティングを施した。

  • ARC890 セラミックエポキシ<br>耐摩耗コンポジット写真

    ARC890 セラミックエポキシ
    耐摩耗コンポジット

    金属の腐食、摩耗、薬品による浸食を再生し保護するセラミックコンポジット。 オリジナルの金属、溶接した金属、ゴムライニング、セラミックタイルに比べ優れた耐摩耗性を持ち、厚さ 6mm 以上施工する事が可能です。

  • ARC855 耐浸食/腐食コーティング写真

    ARC855 耐浸食/腐食コーティング

    機器を薬品による腐食、浸食から保護するコーティングです。単体でも他のARC製品と共に使用する事も可能で、粘度が低い為にブラシまたはローラーで施工する事が可能です。

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